. しあわせなのに死にたい 自分がこんなことを考えるようになるなんて思ってもみなかった。医療や福祉に恵まれ、ひとに恵まれ、一緒に生きていきたいと思えるひとも隣に居てくれている。それなのに、しあわせなのに、死にたい。 しあわせとは恐怖か? しあ…
. 風に包まれる感触を確かめながら歩いた。本当に今は余裕がないんだなあと再認識した。 陽の差し方とか、透き通る緑とか、空の手前のもっと青々とした屋根とか、道端に落ちているクリップとか、下校途中の学生とか、変な模様の街頭とか。そういうものに最…
. 最近、10代の時にお世話になったある人のことをよく思い出す。 ⋮ 精神科の閉鎖病棟で出会った彼女は、背が高く細身で、よく点滴に繋がれていた。 しかし彼女の歩き方はとても美しく、綺麗で艶やかだった。仕草までもが素敵で、あんな大人になりたいと思い…
. 子供の頃、手を差し伸べてくれる誰かかが居たらと想像した。あるいは……まあそれは置いておいて。とにかく、助けて欲しかった。 周囲に優しさがないわけじゃなかった。それぞれがそれぞれに出来る範囲で助けてくれてたんだと今ならわかる。だけど当時はわ…
. 今日の朝食は卵かけご飯とお味噌汁にした。 手抜きでしかないが、私にしては上出来。卵かけご飯には何をかけるタイプかと聞かれたら、まずは醤油。それからブラックペッパー。あ、今日ブラックペッパーかけるの忘れてた。 基本的には惣菜パンや飲むタイプ…
. 「同じくらいの工程の数だったと思う。ダンボールを開けて、買った七輪を並べて、練炭に火をつけて……ってすることと、携帯を手に取って、連絡帳を開いて、信頼できるひとに助けてって言うこと。どちらがその時の自分にとって楽だったかは明確なのに、あな…
. ひとりでいきていく、そう決めたのはいつだったか。 夜、食器を洗いながらぼんやりと考えてみた。いつだったのかは思い出せない。 私は食器をいつも2つずつ購入する。それは10代の時からの癖みたいなもので、いつか誰かと使う日が来るかもしれないと思い…
. 私には大事な女の子が居る。 友達なのか、知り合いなのか、元同級生なのか、よくわからないけれど、大事な女の子が居る。 何年もずっと、その子と私の関係性は一体なんだろうと考えていた。今回はその話をしようと思う。 ⋮ 高校が一緒だったその子と私は…
. 最近、もう「どの自分」にも戻れないのだと実感することが多い。 弱っていたりすると一瞬引きずり戻されるのだけど、基本的に、次の日には今ある日常に戻っている。 あれ程特定の人間に自分が見聞きしたものを共有させたがっていたのに、今ではこの眼にう…
. 僕がよく行っていた図書館がある。 僕は昔その図書館で10冊の本を借りて1週間でどれだけ読めるかという遊びをしていた(結局10冊も読めないまま返却するのだけど)。 そこはこじんまりとしたところで、小説のコーナーはほんの少ししかない。そのわりに、…
. Zemethのアルバム「ROUGE NOIR」を聴きながら、病院に向かっていた。 自宅を出る前辺りにひとつ気づいたことがあった。最近苦しかった理由のひとつは〝自分が何処にも居ない〟感じがするからなのでは、と。 おかしな話だ。 少し前まではあれほど、世界の…
. それは今日、唐突にやってきた、とても衝撃的な体験だった。 ⋮ 人間の生存本能は馬鹿に出来ないな、と絶望しながら嬉しく思う。 昨夜はあんなに終わろうとしていたのに、今ではトランペットに心酔している。 わたしは夜が怖い。 「こんなに頑張っているの…
. 帰り道。 以前の僕、否、〝僕ら〟に思いを馳せていた。 ぼんやりと、地図を見ないと自宅にすら辿り着けないくせに、それもせず。 いつの間にか、あの〝僕ら〟に思いを馳せることも忘れて、歩いていた。ただ、ぼんやりと。 ︙ 白い犬に会った。 一軒家の庭…
. 煙草がやけに染みる。ミルクティーを切らしてしまったことをだいぶ悔やみながら、Aimerの楽曲に耳を傾けつつ、感じ取れるすべてのものにしみじみしたり、考えたりしている。 ︙ 恋と愛は違ったのか。 20年以上生きて、そんなことを最近実感として知った。…
. 2020/02/06 21:27:00 右折でも左折でも4回繰り返せば進行方向は同じ (追記:2020/05/02 00:37:41) .
. 大切に出来ないくらいなら誰も要らない、と思っていた。 正確に言うなら、自分の心の扉の鍵は渡さずに、二番目に深いところにだけ居てくれたらいいのに、と。 都合よく他者を欲して、あたかも自己開示をしていますよ、なんて振りをしていた。 ︙ そういう…
. 今日も今日とて盛大に寝坊した。 タスクをこなした後、今日成人式を迎えている人がいることを知り、この2年弱を振り返ってみた。 ⋮ 20歳まで生きている予定などなかった。そもそも。 10代の私は全てを悪だとみなしていたし、当然自分の味方など居ないと思…
. 果たして、本当にあの場所には何も無かっただろうか。情すらも、無かっただろうか。いくら自分に問い続けても、わからない、としか言えない。思うことがないわけじゃない。それでも、わからない、としか言えない。 ⋮ 慟哭の果てに咲いた華が見たい。それ…
. わかっていた。本当は。 これはもう行き場のないもので、どうしようもないもので、二度と得られないもので、それでも捨てられなくて、単なる思い出には出来なくて。 頭の中でオルゴールのように大事に保存して、いつもネジを巻いてはオルゴールを流し、流…
. 二度寝したら盛大に寝坊した。 ぼんやり煙草を吸いながら、最近鴉が来なくなったな、と思った。結構楽しみにしてたのにな……。 ⋮ 主治医は私をじわじわと攻略してきている。主治医も楽しんでいるようだけど、私も実は楽しんでいる。 今日も見事に攻略を進…
. 本文ナシ ⋮ 追記(2020.1.13) 本当にね。 追記(2020.5.1) どうかな。 追記(2020.5.26) それでも近くに大事なひとがいてくれたら、うれしい。 .
. 震えが止まらない。新しいことが始まっていく、そんなこと、今までにだって何度もあったのに。頑張って頑張って頑張って、その先に何もなかったらどうしよう。苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は─── .
. 本文ナシ .
. 6:30頃、寒さに震えながら外に出たら、空がまだ少し深い青を残していた。私は五等星(天文学に関しては無知なので主観だが)を眺めていた。 煙草2本分の間に、星はこの目では確認できなくなってしまった。 夜の終わり、朝の始まり。私はそれを、ただ眺め…
. 音楽。 プレイヤーを選んだのは、小学生の頃だった。 あの頃は純粋に音楽を楽しんでいた。初めて立ったコンクールのステージは照明のせいかきらきらしていたし、熱かったなあ。楽器は色々したけれど、ピアノだけはもう少し真面目にやっておけばよかったと…
. いつも身を置く場所、素直になれる場所、癒される場所、楽しくなれる場所、頑張れる場所、バカをやって大笑いする場所、考える場所、思い切り泣ける場所。 どの場所も大事で、〝どの場所にいてもジブンはジブンだ〟と思う。そしてジブンで居させてくれる…
. 時々、どうしようもなく自暴自棄になりたくなる。 その先に破滅しかなくても、ああもうそれでいいよと投げ出したくなる。そういう時は大抵ジブンのキャパをオーバーしている。どう修正するかが大事だということは理解しているのだけど、頭の中のみで理解…
. 特別になりたかった。ずっと。 正直努力などしなくてもジブンは特別になれると盲信していた。人並みの能力はあると思うし人並みに努力はしたけれど、そういうものとは別として〝特別な人間になれる〟と盲信することが希望だった。︙少し前のこと。 とある…