新世界セッション

日記とか、色々。

幻想オルゴール



わかっていた。本当は。
これはもう行き場のないもので、どうしようもないもので、二度と得られないもので、それでも捨てられなくて、単なる思い出には出来なくて。
頭の中でオルゴールのように大事に保存して、いつもネジを巻いてはオルゴールを流し、流れ込む美化された記憶という幻想に焦がれるだけ。
勝手に癒されて、満たされて、眠って、起きて、頑張って、また幻想のオルゴールへと、叶わない追憶へと、叶わないifへと。勝手に満たされて、現実に戻る。
どこまでも汚いな、と思った。
だからこそ、生きなければいけないのだけど。